私の一家は揃いも揃って女性に縁がないというか、男連中はみんなモテませんでした。父親も結婚できたのが不思議なくらいで、母親に結婚した理由を聞くと「まあ悪い人じゃないし、私も選り好みできるほどの立場じゃなかったし」とのことです。

ちなみに兄は2人いるのですが、どちらも彼女がいたという話は聞きません。長男に関してはかなりいい歳なのですが、そもそも結婚願望自体がないのか、仕事で海外を飛び回ることに喜びを感じているようです。先日は、カンボジアにいると連絡がありました。

次男に関してはそもそもなにをしているか分からず、連絡先すら知りません。ただ、結婚したならばさすがに連絡はするだろうし、その連絡がないということはそういうことなのでしょう。そして私も、これまで彼女はいませんでした。

学生のうちに彼女を作ることができず、就職先もほぼ全員が男とあれば、「もしかして、自分も女性と縁のない人生を過ごすのか?」と本気で心配になりました。とくにセックスを経験しないまま死んでしまうというのは耐え難いものがあり、結局は神待ち掲示板を使って童貞を捨てることにしたのです。

風俗でセックスを経験する男性も多いみたいですが、その場合は素人童貞なんて揶揄されることもあるように、童貞を捨てたかどうかは微妙なところです。神待ち掲示板だって大差ないように見えるかもしれませんが、相手が素人というだけで違うでしょう。

神待ち掲示板は泊まりたがる女性ばかりということで、童貞の私でも相手探しには苦労しませんでした。ちなみに相手の年齢は3歳年上ということでして、実は年上好きだった私はかなりドキドキしていましたが…まさか、相手からも気に入られるとは思わなかったのです。

家に到着していよいよセックスが始まるというタイミングで、私は童貞であることを告げたのですが…この女性は嫌がるどころか「本当に童貞なん!?」と食い気味に寄ってきて、明らかに嬉しげでした。

そう、この女性は実は童貞好きであり、相手が初めてだと分かるとすごく興奮するみたいです。男の処女好きは珍しくありませんが、女性の童貞好きというのはなんだか珍しい気がして、私はちょっと不思議な気分のままセックスを始めました。

童貞が好きというだけあってリードが上手く、初めてセックスをする私でもスムーズにできたと思います。童貞らしく射精は早かったものの、相手も予想していたようで、「ちょっと休んだら、もう1回しようか?」と優しく言ってくれました。