僕はこれまで出会い系でワンナイトラブをやってきました。

ワンナイトラブは、ベッドの上では楽しいけど、その後一人になったときに虚しさが襲ってくるようになったんですね。

エッチをするのも悪くはないんですが、誰かそばにいてくれるほうがいいと考えるようになったんです。

だから神待ち掲示板で、寝床を探している女の人を見つけて、一晩中一緒にいるほうを選んだんです。

できればそのまま居ついてほしいけど、そこまでは望まんとこう。

その日は朝から雨が降っていて、いかにも行き場がない女の人が一晩の宿を探してそうな日でした。

僕も雨の日は人肌が恋しくなります。

それで神待ち掲示板をのぞいてみたら、運よく近所で雨宿り中という女の人が一人見つかりました。

試しに連絡してみると、彼女から好感触の返事がありました。

いますぐ迎えに来てくれるなら、とのことだったので、急いで彼女が待っているファーストフードのお店に向かったんですね。

彼女が待っているというファーストフードのお店にいくと、背は高いけど、体に肉があんまりついていない感じの女の人が待っていました。

顔の血色もよくなさそうに見えるし、あんまりご飯を食べていないのかと心配になりましたよ。

だから神待ちなんかをやっているのかなと。

それとも神待ちをやっているから、ろくにご飯を食べられないのかもしれませんね。

テーブルを見ると、飲みかけのジュースしか見当たらなかったので、ハンバーガーを二人分買って、彼女と食べることにしました。

3,400円のハンバーガーを美味しいと言って食べて感謝してくれるんだから、まさに自分が神になったような気分でしたね。

女の人と普通にデートしたら4,000円の食事代程度では感謝してもらえませんからね。

彼女がハンバーガー(二人分のハンバーガーは結局彼女が食べてしまった!!)を食べ終わったところで、今日の僕にとって肝心の質問をしたんです。

「この後どこか行く当てあるの?」と。

すると彼女が不思議そうな顔をして、

「泊めてくれないの?」と。

「もちろん泊まっていいよ、大丈夫、いらっしゃい」

すっかり信用されていたようでした。

あ、二個食べたから800円ですね(笑)

ちょっと肌寒くなってきたから、体に肉がついていないとはいえ、抱き合って眠れば温かかったですよ。

自分でもびっくりするぐらい健全な夜になりました。

頭でこれは神待ちだと考えちゃったからか、女の人と同じベッドで眠っていても全然いやらしい気持ちにならなかったですね。

穏やかに人肌に触れたままぐっすり眠りましたよ。

彼女も安心してぐっすり眠れたようでした。

翌朝、朝ご飯まで一緒に食べて彼女はどこかに行ってしまいました。

連絡先は交換したから、きっとまた彼女から神待ちの連絡が来るでしょう。